2019年度にTOEIC(R) Listening & Reading Test(以下、TOEIC)を受験した人のスコアとアンケート結果が、国際ビジネスコミュニケーション協会により発表された。
2019 Report on Test Takers Worldwide : TOEIC(R) Listening & Reading Test
※年間の総受験者数が500名以上の国を掲載
※アンケート回答者は、アジア地域の割合が高く、質問によって回答率が一定ではない
アンケート回答した受験者のバックグランド
・年齢層は21~25歳 (40%)、20歳以下(23%)、26歳~30歳(15%)、31歳以上(23%)
・性別は男性が53%で、女性より若干多い
・学歴で最も多いのが、大学卒(学士取得)または大学在学中で50%
・専攻は多い順に工学(26%)、教養学(19%)、経営学(18%)
・全日制学生が52%、フルタイム勤務者は37%
・職種は30%が科学・技術職、15%がマーケティング/販売、14%が事務職
日本の平均スコアは523点
【国別平均スコア】
地域別の平均スコアは高い順に、ヨーロッパ→アフリカ→南米→北米(含メキシコ)→アジア
【英語学習期間】
英語学習経験は、79%の受験者が「6年以上」と回答。「10年超」の割合が高いのが、マレーシアとマカオ(71%)、香港(70%)、インド(69%)。「4年以下」では、コスタリカ(42%)、ブラジル(41%)が高かった。
【日常生活での英語使用率】
日常生活で英語を使用する割合は、全体の43%が「1~10%」と回答し、この中で特に高かったのは、マカオと日本(46%)、ペルー(34%)、中国(32%)。
【最も使用する言語能力】
全体の32%が、最も使用する言語能力を「リーディング」と回答。多い順に台湾とブラジル(40%)、チリ(39%)、中国(37%)、日本(36%)。一方、「リスニング」と回答した割合は全体の19%。「4技能全て」を同等に使用していると回答した受験者は、9%という結果になった。
【TOEICの受験目的】
最も多かった回答は「英語学習のため」の31%で、日本と香港が上位を占める。「就職活動のため」は24%。コスタリカ、タイ、韓国がトップ3。「卒業に必要なため」も24%で、セネガル、ガボン、カメルーンの順。
日本の受験者の傾向
・平均スコアは対象国49カ国中43位(昨年から1ランクアップ)
・受験者の61%が男性
・日常生活での英語使用率は「1~10%」という回答が最も多い
・最も使用する英語能力は「リーディング」
・「英語学習のため」に受験する人が多い
・受験回数は「3回以上」の割合が高い
文・構成: アルクplus 編集部
画像提供: 国際ビジネスコミュニケーション協会