社員の英語力を上げる研修とは? 実践練習付き、英語自己学習法セミナー

アルク企業研修トレーナー、川村恵美

去る2020年7月9日、企業の人事・教育ご担当者様を対象とした無料セミナー「体験!テレワークでもできる英語研修」がオンラインで開催されました。全国各地から100名近い方にご参加いただき、アルクの「英語自己学習法セミナー」を実際にご体験いただいたほか、オンライン研修プログラムや導入事例もご紹介しました。当日の模様をレポートします。


少人数でのディスカッションも可能

今回のセミナーは、オンライン会議サービス「Zoom」を使用して実施されました。前半は、アルクの企業研修トレーナーである川村恵美講師による「英語自己学習法セミナー」のデモレッスン。通常は2.5時間から3時間程度のプログラムですが、この日は1時間弱の短縮版として行われました。

「コミュニケーションのスタイルにはスピーキング、リスニング、ライティング、リーディングの4種類があります。このうちスピーキングとリスニングは、文字ではなく音を介したコミュニケーションのため、瞬発力が必要です」と川村講師。まずは「スピーキングとリスニングのそれぞれについて抱えている悩み」について、参加者同士で意見交換を行いました。

参加者は運営側によって4名前後のグループに分けられ、Zoomの機能を使って「ブレークアウトセッション」に招待されます。画面に表示された「参加」ボタンをクリックすると個別の部屋に入ることができ、互いに顔を見ながら少人数でじっくりと話し合うことができます。参加者からは、「英文を組み立てようとすると、文法が崩れて単語を羅列するだけになってしまう」「聞くときに分からない単語があると、そこで置いていかれてしまう」「簡単な会話はできるが、難しい話になるとついていけなくなる」などの悩みが出ていました。

川村講師によれば、リスニングとスピーキングの悩みは「単語が分からない(語彙)、英語の音に慣れていない(発音)、聞こえた通りに意味処理できない(語順)」という3つの要素に集約されるといいます。そこで本セミナーでは、これら3つの要素にフォーカスしたトレーニングを行います。

テレワークでもできる英語研修

6つのトレーニングで思う存分、声を出す

トレーニングの前段階として、まずは講師が以下の英文音声を流し、参加者それぞれがリスニング、シャドーイング、ディクテーションを行いました。

*シャドーイング……英語音声のすぐ後から聞こえた通りにまねして言う。
ディクテーション……聞こえた英語を書き取る。

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この活動から、各自が英語力の現状把握をするとともに、「単語が分からなかった」「文字で見れば分かるのに聞き取れなかった」「聞こえたけれど意味が分からなかった」といった課題に気付くことができます。そして、いよいよトレーニングに入ります。

1. Phrase Reading(フレーズ・リーディング)

意味のかたまりごとに英文にスラッシュを入れ、英語の語順通りに理解していく読み方です。まずは川村講師がPhrase Readingのやり方を実演し、その後で参加者がスクリプトを音読。うまく読めなかった個所と、その原因を把握します。

2. 英語の音の仕組みを理解する

英語の音には、内容語(文の中で重要な意味を持つ語)を長く、ゆっくり、はっきりと読み、機能語(主として文法的な役割を果たす語)を短く、速く、あいまいに読むという特徴があります。さらに、2つの音がつながって別の音になる「同化」、子音と母音がつながる「連結」、子音が聞こえなくなる「脱落」も大事なポイント。これらを意識しながら、川村講師の手拍子に合わせて英文を発声しました。

3. Overlapping(オーバーラッピング)

英語の強弱リズムや音声変化の記号が示されたスクリプトを見ながら、お手本の音声にぴったりと重ねるように言うトレーニング。最初に講師の声、続けてCDの音声に重ねて発声します。

4. Look Up & Say(ルックアップ&セイ)

顔を上げ、スクリプトを見ずに英文を暗唱するトレーニング。まずはスクリプトを見て、スラッシュで区切られたかたまりごとに意味を確認しつつ記憶にとどめます。それから顔を上げ、文字を見ずに英文を声に出します。

5. Sentence Repeat(センテンスリピート)

音声を聞き、1文ごとに聞き取った英文を繰り返して言うトレーニング。講師が1文ごとに音声を止め、参加者はそのタイミングで英文を声に出します。

6. Shadowing(シャドーイング)

冒頭で行ったシャドーイングに、もう一度チャレンジ。トレーニングを通じて「音を聞き、意味を理解し、それを音に出して再現する」力がつき、初回よりも格段にスムーズに発話できるようになっていました。

この日のデモレッスンはここで終了となりましたが、実際にはよりさまざまな素材を用いて、個々のトレーニングを繰り返し行います。声を出すアクティビティーやトレーニングでは、各参加者がZoomの音声をミュートにしているため、自分の声がほかの参加者に聞こえたり、ほかの参加者の声が自分の練習の邪魔になったりすることがありません。気恥ずかしさを感じることなく、英語のトレーニングだけに集中できるのは、オンライン研修ならではのメリット。短時間で英語コミュニケーション力の向上が期待できるのはもちろん、自己学習の仕方もしっかりと身に付けることができそうです。

テレワークでもできる英語研修司会担当、木ノ内絵里(アルク)

ビジネスの現場はオンラインが主戦場に

セミナー後半は「テレワークでもできる英語研修」と題して、アルクが提供するさまざまなプログラムとオンライン研修のメリットを、企業様の導入事例と共にご紹介しました。

「ビジネスの現場もオンラインが主戦場になっています。コミュニケーションスタイルの変化に合わせて、研修も内容と形態を変え、あえてオンラインで学ぶメリットは大きいのではないでしょうか」とアルク担当者。ニーズの急速な高まりを受けて、アルクではすでに多数のオンライン研修を開催しています。これまでのアンケートでは、受講者と人事・教育ご担当者様のそれぞれから以下のような感想が寄せられているそうです。

<受講者>
・スライドが見やすい
・講師に質問がしやすい
・場所を選ばず参加できる
・研修会場への移動 / 出張が不要
・集中しやすい

<人事・教育ご担当者>
・勤務地を問わない教育機会の提供
・複数拠点からの参加者を集めやすい
・スケジュール調整がしやすい
・宿泊費・出張費の削減
・研修場所(会議室、外部研修所)手配の手間とコストの削減

事例から分かるオンライン研修のメリット

「英語自己学習法セミナー」を導入されている企業様の事例として、以下の3つが紹介されました。

① 英語自己学習法セミナー(IT関連企業)
新入社員90名を対象に、オンライン(Zoom)で1日2.5時間の開催。受講生は自宅から参加したが、アンケートでは「全国各地から全員がトラブルなく参加できた」「周りに遠慮せず声を出して練習できた」などの声が寄せられ、高い評価を得た。

② TOEIC研修(製造業)
TOEIC650点未満の新入社員133人を対象に、オンライン(Zoom)で3.5日間の開催。前年度までは拠点ごとに2クラスで実施していたが、今年度は拠点に縛られることなく8つのレベルにクラスを分けることができたため、よりきめ細かい指導が可能に。受講者のTOEICスコアは平均98点アップした。

③ ビジネススクール事前研修(商社)
海外ビジネススクール参加予定の管理職10名を対象に、オンライン(Zoom)で1.5日間の開催。ディスカッションでは参加者を3つのグループに分け、各グループにゲスト講師が参加した。「少人数での討論の機会が多く、ネイティブと会話する機会も想定以上に多く意義深かった」との感想が聞かれた。

最後に、Q&Aセッションが設けられました。質問はZoomのチャット機能を通じて受け付ける形式。参加者からは「英語自己学習セミナーの開催時間はカスタマイズが可能ですか?」「オンライン研修で十分な受講効果を上げるために、今日のセミナーで運営側として工夫したことは何ですか?」などの質問が寄せられ、オンライン研修に対する関心の高さがうかがえました。


各回、先着25名様限定。無料オンラインデモレッスンのご案内
「体験!オンラインで成果を出す異文化研修」

集合研修の開催が難しくなる中、アルクではいち早くオンライン研修をご提案し、すでに多くの企業様に導入いただいております。
オンライン研修で、集合研修と同様の成果が得られるのか、運営面の問題や受講者への負担はないのか、ご担当者様におかれましては不安も少なくないと存じます。そこで、レッスンの一部を体験いただく機会を設けさせていただきました。企業様の導入事例もご紹介しますので、ぜひご検討のヒントとしてお役立てください。

2020年8月5日(水)
1回目: 10:00~12:00 <残席わずかです>
2回目: 14:00~16:00 <定員になりましたので、キャンセル待ち受付中です>
2020年8月6日(木)
3回目: 14:00~16:00 <ご好評につき、追加開催が決定いたしました>

お申し込みはこちらから>>
https://www.alc-education.co.jp/business/seminar/dm200805.html

アルクでは、少人数から大人数までに対応した、各種オンライン研修をご提供しています。ワークスタイルや場所を問わずに受講いただけます。
詳細はこちらをご覧ください>>
https://www.alc-education.co.jp/business/telework/


取材・文: いしもとあやこ
写真: 横関一浩(3枚目)

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