エグゼクティブ・エデュケーションを成功させるには? 最大限の効果を得るためにしたいこと

エグゼクティブ・エデュケーション

左からアダム・キングル、メアリー・グリーン(LBS)、銭場正明(アルク)

ロンドン・ビジネススクールは、1964年にイギリス・ロンドンで設立された、世界有数のビジネススクールです。ベストセラー『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』のリンダ・グラットン教授をはじめとする著名な講師を多数擁し、エグゼクティブ教育を提供しています。来日したLBSクライアント・ディレクターのメアリー・グリーン氏と、コンサルタントのアダム・キングル氏にお話しいただきました。


155カ国に卒業生ネットワークを持つグローバルスクール

ロンドン・ビジネススクール(LBS)は、経済紙「フィナンシャル・タイムズ」によるヨーロッパのビジネススクールランキングで、2位に位置付けられています(2019年度)。100人以上いる教員の出身国は31カ国に上り、世界155カ国に44000人以上の卒業生ネットワークを持つ、非常にグローバルな環境です。短期集中型講座「エグゼクティブ・エデュケーション」を担当するメアリー・グリーン氏は、「キャンパスを数分歩いただけで、おそらく8、9カ国語を耳にするでしょう。それほどに多様性のある学校です」と話します。

メインキャンパスはロンドン中心部にあり、ドバイ、香港にもキャンパスがある他、近々シンガポールにも開校予定です。さらには、47カ国でもプログラムを提供した実績があり、「グローバルであることは、LBSの大きな特徴の一つ」とグリーン氏は強調します。

企業が直面する課題の解決を促す学び

「アカデミアとビジネスの架け橋」だというエグゼクティブ・エデュケーションは、企業から派遣された社員や個人を対象にしたプログラム(オープンエンロールメント型)と、企業のニーズに合わせたカスタマイズ型があります。

「カスタマイズ型の研修を採用する企業は、例えば『テクノロジーの進歩やデジタル化への対応』『企業文化の変革』『イノベーション創出』『顧客のトレンド予測』『優秀な人材の採用と定着』など、さまざまな課題を抱えています。私たちは企業が抱える課題を丁寧に聞き、解決するために最も適したプログラムを提供する、『課題解決型』のアプローチをとっています」とグリーン氏は説明します。

そのためには、準備段階が非常に重要です。LBSの担当や専門チームが企業に丁寧にヒアリングを行い、解決したい課題、ニーズや優先順位を引き出し、それを実現するために最適な学びをデザインしていきます。LBSは、特に準備段階の対応に関する評価が高く、前出のフィナンシャル・タイムズのランキングでも「準備段階の対応」で1位に選ばれています。

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役職や役割、強化したい分野に応じた短期集中講座

オープンエンロールメント型のプログラムは、企業や受講者が抱える課題、業種、ポジションに合わせて、各種用意されています。例えば、昇進などで役割が変わる人を対象にリーダーシップをテーマとしたもの、人材開発、戦略、ファイナンス、M&A、戦略的マーケティングなど、専門分野を深めるための研修もあります。

日数は4、5日で完結するものから、4週間かけて取り組むものまで幅広く、受講に充てられる期間に合わせて複数組み合わせることもできます。「現在の役職や役割、強化したい分野に合わせて適切なプログラムが選べます。ウェブサイトやパンフレットには、プログラムの内容だけでなく、どんな人のためのものか、受講することで受講者や企業が得られるメリットなども詳しく書かれているので、ぜひご覧ください」(グリーン氏)。

続く質疑応答の時間は、アダム・キングル氏も加わりました。「日本企業や日本人受講者に人気のプログラムは?」という質問に、グリーン氏は中堅スタッフがビジネスリーダーに必要なマネジメントやリーダーシップについて学ぶ「Accelerated Development Programme」、M&Aの対象選定やM&A後の戦略をテーマにした「Mergers and Acquisitions」、戦略の実行計画立案や遂行を学ぶ「Executing Strategy for Results」を挙げました。

キングル氏は「良い戦略を立案するだけでは不十分。企業が成長するためには、戦略を迅速かつ確実に実行することが必要で、そのためにはリーダーシップが不可欠です。日本企業やビジネスパーソンにはぜひ、LBSで戦略実行やリーダーシップを学んでいただきたいです」と話します。

「プログラムはLBSの著名な教授が教えるのか?」という質問には、もちろんですとグリーン氏。「Fast / Forward: Make Your Company Fit for the Futureを著したジュリアン・バーキンショー、『ライフ・シフト』のリンダ・グラットン、アンドリュー・スコット、『脳科学に基づく働き方革命』のダニエル・M・ケイブルと、多くの素晴らしい教授が教えています」。

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短期だからこそ、事前の準備が重要

アルクでは海外研修を検討、予定する企業に向けて、派遣先・プログラムの選定、出願手続きのサポート、国内での事前・事後研修などの各種サポートをしています。LBSについても20年近くにわたり、社員を派遣する企業を支援しています。

同校のように短期間の研修では、初日からプログラムのセッションに積極的に参加できる英語力を培っておくことが大切です。電話でスピーキング力を測定するアルクの「TSST」を受験した、過去の受講者の平均スコアは5.3でした(9段階レベル。最高は9)。この結果を元に最適なプランを組み、ビジネスケースを読んで議論するなどセッションで必要な力を付ける研修を実施することで、現地でより大きな学びが得られます。

ビジネスを巡る環境が激しく変化し続ける中、変化に素早く対応し、さらにそれをリードできるリーダーシップを身に付けるのは、簡単なことではありません。ビジネスのさまざまな分野の研究をリードする教授陣のもとで、世界中の多様な業種・業界から集まるビジネスパーソンに刺激を受けながら過ごすエグゼクティブ・エデュケーションは、こうした力を付けるための効果的な学びの場となるでしょう。

人事教育ご担当者様へ
今回ご紹介したExecutive Educationをはじめ、海外研修に関する資料をご用意しています。ぜひご覧ください。
<お役立ち資料ダウンロード>
https://www.alc-education.co.jp/business/materials/

関連記事: キングル氏インタビュー「名門ビジネス・スクールのキャリア論

※本記事は、2020年1月28日にアルク本社(東京都千代田区)で開催した「エグゼクティブ・エデュケーション プログラム説明会」をもとに構成しました。


取材・文: 大井明子
写真: アルクplus 編集部

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