日本語教師を目指して通信講座で学び、検定試験に合格した人の「勝ちパターン」<前編>

NAFL日本語教師養成プログラム

日本語教師になるために合格しておきたい日本語教育能力検定試験は、合格率3割を切る難関。試験は毎年10月末、年に一度しかないため、万全に対策して確実に合格をつかみ取りたいものです。アルクの通信講座を受講し、検定試験に合格した方へのアンケート結果から、合格につながる学習法を探ります。(アルク教育総合研究所 調べ)


目次

Q. 検定対策には何時間の学習が必要?
Q. 全ての教材を完璧にやらなくても合格できる?
Q. いつまでにテキスト24冊を読み終えるべき?
Q. 過去問題や模擬試験に取り掛かるタイミングは?
Q. 音声・聴解問題と記述式問題の対策は?

調査概要
調査対象: 2014年12月1日~2018年4月23日に「NAFL日本語教師養成プログラム」または「日本語教育能力検定試験 合格パック」に申し込み、アルクからのメールを受信許可した人
調査方法: Webアンケート
調査期間: 2019年5月
回答件数: 70件
※メール配信件数・回収率は非公開


日本語学校で教師として日本語を教えたい人は、日本語教育能力検定試験 (以下、検定試験)に合格していると有利です。特に独学(通信講座含む)の場合、力を示すためにも合格しているといいでしょう。また、ボランティアやフリーランス教師になる際にも日本語を教える能力の証明として役立つなど、活躍のチャンスが大きく広がります。

ただ、いざ学習を始めようとすると、その出題範囲を目の当たりにして、「学習にはいったい何カ月かかる?」「どの教材から始めたらいい?」「聴解や記述式問題はどれぐらい対策すればいい?」など、さまざまな疑問や不安に直面することも多いものです。

アルクでは、日本語教育について学ぶための通信講座「NAFL日本語教師養成プログラム (以下、NAFL)」および、さらに検定試験対策に特化した「日本語教育能力検定試験 合格パック(以下、合格パック)」※を提供しています。ここでは、「NAFL」「合格パック」の受講生にアンケートを実施し、学習傾向を分析することで、検定試験合格にはどのような取り組みが有効なのかを考察しました。独学や通信講座での合格を目指す方に、ご活用いただければ幸いです。

※期間限定の販売商品。2020年度版は、2019年10月下旬の発売予定です。

Q. 検定対策には何時間の学習が必要?
A. 合格者の68.9%が「150時間以上」学習した

アンケートに回答してくれた検定試験受験者52名のうち、合格者は29名(55.8%)。「検定試験対策のために何時間学習したか」聞いたところ、ばらつきはあるものの、合格者の68.9%が150時間以上学習したと回答し、不合格者とは16.8ポイントの差がありました。150時間以上学習することが合格のカギとなりそうです。

NAFL日本語教師養成プログラム

Q. 全ての教材を完璧にやらなくても合格できる?
A. テキスト24冊、試験対策問題集、模擬テストを、合格者の80%以上が「一通り(75%以上)」学習した

NAFLや合格パックの教材(下記グラフ、★は合格パックの副教材)を「どの程度学習したか」について、「学習しなかった」「50%未満学習した」「50%以上75%未満学習した」「75%以上学習した」「一周だけではなく、繰り返し学習した」の5択で聞いた結果、実は合格者もNAFLや合格パックの全教材を一通り(75%以上)学習した訳ではないということが判明しました。ただし、テキスト24冊、試験対策問題集、模擬テストは、合格者の80%以上が一通り学習しています。テキストなどの基本教材については、少なくとも一通り学習することが必須と言えるでしょう。

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Q. 全ての教材を完璧にやらなくても合格できる?
A. 合格者の40%以上が、重要キーワード集、試験対策問題集、合格するための本、合格するための問題集、合格するための用語集を「繰り返し」学習した

「繰り返し」学習した教材について見てみると、合格者の40%以上が「重要キーワード集」「試験対策問題集」「合格するための本」「合格するための問題集」「合格するための用語集」を繰り返し学習しており、不合格者と30ポイント以上の差がありました。基本教材を学習し終えたら、試験日まで問題集や用語集を繰り返して弱点を補強すると、合格の可能性が高まると言えそうです。

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Q. いつまでにテキスト24冊を読み終えるべき?
A. 合格者の72.3%が「検定試験の2カ月以上前まで」にテキスト24冊を学習し終えた

一通り学習しておきたい基本教材のうち、24冊とボリュームのあるテキストを終えた時期については、合格者の72.3%が検定試験の2カ月以上前までに学習し終えていました。不合格者とは、28.9ポイントの差です。試験直前の時期を問題集や用語集の反復学習にあてるためにも、テキストは検定試験の2カ月前には読み終えておくといいようです。

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Q. 過去問題や模擬試験に取り掛かるタイミングは?
A. 合格者の75.8%が「検定試験の1カ月前」には、過去問題や模擬試験を通して解いていた

検定試験に限らず、一般的に試験に合格するためには、「早めに過去問題や模擬試験を解いて弱点を把握するべき」と言われますが、この「早め」とはいつ頃を指すのでしょう。今回のアンケートでは、合格者の75.8%が「検定試験当日の1カ月より前まで」に、過去問題や模擬試験を通して解いていたことが分かりました。不合格者とは19.4ポイントの差があったので、少なくとも1カ月前には解いておくのがよさそうです。なお、合格者には「受講開始後すぐ~1カ月未満」という、かなり早期に取り組んだ人も17.2%いました。

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Q. 音声・聴解問題や記述式問題の対策は?
A. 合格者の89.5%が音声・聴解問題を「10時間以上」学習。記述式問題は合格者の96.5%が解いていたが、不合格者と顕著な差はない

試験は分野別対策が大事、とよく言われますが、学習時間・学習量の目安があれば学習計画が立てやすくなります。アンケートでは、合格者の89.5%が音声・聴解問題を10時間以上学習しており、96.5%が記述式問題を解いていました(※NAFLと合格パックの修了条件から、2問以上解いたことが分かります)。

合格者の中でも時間や学習量にばらつきがあるので、〇時間(〇問)やれば確実、とまでは言えませんが、合格した先輩たちの学習にならえば、音声・聴解問題は10時間以上学習し、記述式問題にも必ず取り組むのがよさそうです。

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調査のまとめ

NAFL、合格パックは、日本語教育について学ぶための総合教材ですので、学習開始当初はボリュームが多いと感じるかもしれません。しかし、今回の調査で、検定に合格するためには必ずしも全ての教材を同じ比重で学習する必要がないことも分かりました。それぞれの教材に取り組む時期や回数など、合格者の「勝ちパターン」を参考に、ぜひ効果的に学習して合格をつかみとってください!

次回は、NAFLと合格パックで学習する皆さんへ、アルクの日本語編集部からのアドバイスをお届けします。


文・構成: アルク教育総合研究所

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