NAFLで体系的に学んで、初受験で合格。日本語教師として共生社会に貢献したい

木森隆さん

初めての挑戦で見事、日本語教育能力検定試験に合格した木森 隆さん (フリーランス日本語教師) に、試験対策や学習で工夫したことなどをお聞きしました。


――日本語教育との出合いについて教えてください。

退職後、時間ができたので、近所の図書館によく出かけていました。ある日、掲示板で見かけた、フランス語と日本語の言語交換レッスンの募集に連絡すると、コートジボワール出身のフランス国籍を持つ主婦の方でした。日本語がほとんど話せずに困っていたので、ボランティアで日本語を教えることにしましたが、始めてすぐ、日本人だからといって日本語は教えられるものではない、日本語の音声、文法、教え方などを体系的に勉強する必要があると気付いたんです。

とは言っても、独学でできる自信はなく、420時間も通学する養成講座で学ぶ気力もありませんでした。コストもかかりますし(笑)。追い込まれないと動けない性格なので、10月の 日本語教育能力検定試験 の合格を目指すことにし、通信講座で学習できる「日本語教育能力検定試験 合格パック※」に申し込みました。

※日本語教育能力検定試験合格にフォーカスした、期間限定のセット講座。直近の「合格パック2020」は、2019年10月下旬~2020年4月末まで販売。

――実際に受講した感想はいかがでしたか?

4月に勉強を始めたので、10月末の試験までは約7カ月でした。まず、8月末までに24冊のテキストを終える計画を立てました。日本語の文法について学ぶ10巻と11巻から始めましたが、ロジカルに書かれていてよく理解できました。受講生専用サイト「テストコ」の学習相談から疑問点を質問した時は、丁寧に分かりやすく回答してもらえましたし、課題の提出も簡単にできて便利でした。

とはいえ、日本語教育に接するのは初めてで、学ぶべき範囲も広大だったので、苦労がなかったわけではありません。例えば教授法では、それぞれの特徴や人物名など、昔のようには頭に入ってこないんです。そこで、覚えにくいポイントや、回答を間違えたところは、B6サイズの自作のカードに書き込んで整理しました。やっぱり手を動かして書くほうが覚えやすいですね、アナログ人間なんです(笑)。

木森隆さん

木森さん自作のカード。外で学習する時に関連箇所を確認した

学習は、図書館やマンションのスタディールームに出かけ、中高生たちに囲まれて毎日2、3時間、9月以降は4、5時間机に向かいました。検定合格を目指す人たちの Facebook のグループや、日本語教育に関するセミナーに参加したのもいい刺激になりました。

――学習は順調に進んだようですね。

そうですね。ほぼ予定通り、8月末までの5カ月でテキストを終え、9月からは「合格パック」副教材の『日本語教育能力検定試験 合格するための問題集』を解き始めました。間違えた部分や苦手な箇所は、前述のカードに追加していったので、最終的に10cmくらいの厚さになりました。

はじめに24冊のテキストで全体を学び、最後の2カ月で問題にあたり、できなかったところをテキストで読み直し、カードに整理するサイクルは私に合っていたと思います。カードによって自分の弱点が可視化でき、何をクリアすればよいか明確になりました。

木森隆さん

――難関試験への初挑戦。合格できる自信はありましたか?

検定試験の過去問題集を購入し、時間を測りながら受けてみました。合格の目安と言われる70%正答できるようになったので、「記述式問題」が合否のカギを握るのではと感じていました。その記述式問題では、添削のアドバイスが役に立ち、求められている回答の書き方をつかめました。

クリスマスの前日、合格証書が届きました。返金保証制度があるものの、絶対に1回で合格するという強い覚悟で取り組んでいたので、うれしかったですね。合格はひとえに(メイン教材の) NAFL で体系立てて学べたからだと感謝しています。

資格を取得できたので、まずは週1回か2回くらいのペースで、有償で教えたいと考えています。先日、ある日本語学校に応募して、採用通知をいただきましたが、日本語学校で教えるか、フリーランスで教えるか、考えているところです。昨今、日本社会では、外国人の受け入れと彼らへの日本語教育の必要性が盛んに議論されています。学んだ知識を生かして、私もお役に立てればと思っております。


取材・文: 村上 充
写真: アルクplus 編集部

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