英語教師 Naoのケニア授業日誌: 第6回 ケニアの食レポ「男はウガリで強くなる!」

コイノニア

ケニアのスラム街に暮らす子どもたちが通う「コイノニア教育センター(以下、コイノニア)」を訪問した、飯塚直輝先生(鎌倉学園中学校・高等学校)。現地の食をレポートします。


絶品給食集

海外では「野菜と肉を焼いただけ」とか「とりあえず揚げればいい」、そして「油をいっぱい入れればコクが出る」みたいな料理に出合うこともしばしば。とりあえずお腹が満たされればいいでしょ、といった料理が少なくありません。

しかし、コイノニアの給食は絶品です。油は控えめ、野菜のだしが上手に使われていて、食べていてみんなが笑顔になるものばかり。以前、バングラデシュのストリートチルドレンのために渡辺大樹さんが作った学校「エクマットラ」へ行ったのですが、そこの給食もおいしい! 海外で日本人が経営する学校給食は最高なのです。

コイノニア

コイノニアの給食は曜日ごとにメニューが決まっています。月曜日は牛肉入りピラフ。牛肉はカスみたいな細切れではなく、結構大きいブロック肉です。この牛肉を食べるタイミングは子どもによって異なります。米をある程度食べてから、牛肉を少しずつかじり、米と一緒に食べる子、牛肉を最後に残してうれしそうに頬張る子、それぞれです。

火曜日は、ウガリとおかず。ウガリはアフリカ東部から南部の主食の一つで、トウモロコシの粉を練ったものです。食感はもっちり、味はありません。このウガリを手で練ってちぎりながら、おかずと一緒に食べます。

ウガリ手前がウガリ

男はウガリで強くなる!

「ケニアでは女は米を好む。男はウガリだ。ウガリを食べると強靭な体を手に入れることができるぞ。さあ、Mr. Naoも食べろ」と言って、どん!と皿に盛られます。僕がホームステイしたビフィ先生が手料理を振る舞ってくれたのも、ウガリ。

Men’s Talkと言って、男だけで集まってご飯を食べる日に出てきたのもウガリ。
そしてスワヒリ語のムザウラ先生の家でご飯をごちそうになったときも、ウガリです。

ケニアの男たちはどんだけウガリ好きなんだろうか。ちなみに僕は米派です(笑)

ウガリ

栄養価も重視した献立

水曜日の給食は、ゲゼリ。赤豆とトウモロコシを煮込んだ料理で、コイノニアではキャベツ、ニンジン、ジャガイモ、タマネギも加えるため栄養満点です。赤豆はとても柔らかくトロトロしているのですが、コーンは食感が残っていて面白い。野菜のだしと塩のみのシンプルな味なので、先生たちは細かく切ったトウガラシを入れていました。

ゲゼリ「コイノニアのゲゼリが一番!」と言う生徒も

木曜日は、緑の小さな豆を煮たものとチャパティーです。食べ方が難しく、僕は最初はチャパティーで豆をすくったりスープにつけたりしたのですが、そもそもカレーではないし、豆を煮たものもスープっぽいので、チャパティーですくって食べられません。周りを見ると、スプーンでスープを飲み、丸めたチャパティーにかぶりつくスタイルでした。よく分かりませんが、僕はこの料理好きです。

そして金曜は、またウガリ。おかずは火曜日と違うので、結果、飽きることなく毎日楽しめます。最初は勉強が嫌いでも、朝早く起きるのがつらくても、給食を食べたいから頑張って通学する子も多いようです。

コイノニア

特別な料理

現地の結婚式に運良く参加させてもらったときに出たのが、これ。結婚式の料理だけあって超豪華で、量もかなり多いです。

コイノニア

普通のマッシュポテト、黒豆入りマッシュポテト、赤飯、チャパティーが主食。そこにこれでもかと牛肉と野菜のスープをぶっかけ、スイカとバナナをのせるワンプレートスタイルです。僕はスイカとバナナを入れず、赤飯を少なめ、チャパティーも二個から一個に減らしたのですが、この量。何がすごいって、女性も同じくらい食べちゃうんですよ。ケニア人、おそるべし!

コイノニア

子どもが2人いる、体育のトゥイサン先生の家で夕食をごちそうになったときは、こんなものが。

コイノニア

「名前はない」と言われてしまいましたが、お米をトマトとズッキーニ、そしてチキンと一緒に炊いたチキンライスです。鶏肉にまだ毛が残っていたけれど、鶏肉のスープがご飯に染み込んでいて、おいしい料理でした。

他にも、ナイロビ市内ではチキンビリヤニを食べました。「インドの炊き込みご飯」と言われているので、アフリカ料理ではないのですが。

さて、次回はいよいよ最終回。15日間のケニア滞在で僕が感じたこと、そして市橋夫妻から学んだことをまとめます。どうぞお楽しみに!

コイノニアトゥイサン先生ファミリーと

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http://www.kirakame.sakura.ne.jp/amaniafrica/
コイノニアエデュケーションセンター

第7回「与える」のではなく「寄り添う」存在 >>


文・写真: 飯塚直輝先生(鎌倉学園中学校・高等学校 教諭)
2010年より同校に勤務。2014年からESS同好会「鎌倉学園ESS」の顧問を務める。“言語を通じて、生徒の心を揺さぶり、人間的な成長を促す”をモットーに、授業のみならず学級運営や特別活動などにおいても、常に生徒の表情の変化が絶えない実践を目指し奮闘中。

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