留学をその先の未来へ――イエール大学で開催されたプログラムで、ディベートの授業に挑戦

サマースクール

ISSOSで出会った友人たちと。1列目右から3人目が柚木一心君

サマースクールには、英語のブラッシュアップ以外にも、自分の興味のあることを体験できるものや、英語上級者向けのプログラムがあります。名門大学のキャンパスを使ったプログラムを提供する、教育機関ISSOS (ISSOS International Summer School)主催のサマースクールに、アルク留学センターの紹介で参加した柚木一心君の体験をご紹介します。


ディベートの授業に挑戦

留学生だけでなくネイティブも多く参加する、国際色豊かな環境であるISSOSのサマースクールには、モチベーションにあふれた150名ほどの生徒が集まります。2018年の夏、柚木君はイエール大学で開催されたプログラムに参加し、ディベートの授業を選択しました。その授業で取り入れられていたのは、2人1組の4チームに分かれ、与えられたテーマについての意見を短時間で準備し、即興でディベート行うBritish Parliamentary Debate (英国式即興型ディベート)。テーマをもとに、中国人のパートナーと英語を使って物事を論理的に述べる練習を繰り返し行いました。その結果、上位8名の生徒だけが参加できる「ファイナルディベート」に選抜されるほどの成績を残すことができました。

成功したカギは現地での出会い

柚木君は卒業後の進路をアメリカの名門大学進学に定め英語学習に取り組んでいたため、英語力は高く、留学前のTOEFL iBT テストのスコアは97点もありました。それだけの英語力があれば、英語でのコミュニケーションで困ることなどほぼないだろう、と想像する人も多いのではないかと思います。ところが、柚木君から発せられたのは「留学して数日間は絶望感を味わいました」という意外な言葉でした。

高い英語力、そして社交的な性格であることで、実は柚木君自身も英語での会話は問題ないだろうと思っていたそうです。ところが授業に入ってみると、まず先生の話すスピードに驚き、さらにディベート形式であることや、自分の考えを整理して発言する方法も全く分からず、戸惑いを覚えたとのこと。「何より苦しかったのは、友達との雑談に入れなかったことでした。みんなは自分より英語で話すという経験をもっと積んでいて、話題を広げたり、笑いを取ったりできるんです。自分は相手が何を話しているのか、理解することで精一杯でした」。

ISSOSのサンプルスケジュール
ISSOS

留学の醍醐味の一つとして、世界各地から集まる同年代の生徒と出会い、友達になることが挙げられると思います。しかし、この友達との普段の何気ない会話が実は一番難しいという声を、他の生徒さんからもよく耳にします。それは、友達間で使うようなカジュアルな英語表現を、実際に学ぶ機会があまりないからだと考えられます。今回の体験は、英語上級者が多い環境の中に身を置くことで得られた、気付きの一つと言えます。 

「でもどれだけ自分がうまく話せなくても、友達はその気持ちを分かってくれました。失敗を積み重ねてできるようになる、その可能性があるならチャレンジしないと損だと思い、いろいろなことに取り組みました」。

ニューヨークの書店で購入した本を読んだり、海外の大学進学希望者のためのワークショップに参加したり、授業以外でも充実した時間を過ごしたそう。またサマースクール開催中、キャンパスで行われたバラエティーショーでは、ルーマニア人の友達とピアノの連弾も披露。「ISSOSは参加者全員と関われるくらいのイベントを提供してくれたので、それを最大限に利用しました」。

サマースクールルーマニアの友達とピアノの連弾
映画La La LandCity of Starsを披露

“Get out of Comfort Zone.”

確かに日本にいながら英語力を上げることはできます。しかし「短期留学をきっかけにさらに英語に向き合うことができるようになり、それまでの惰性的だった英語学習に対する姿勢も大きく変わりました」と柚木君。

「中国人、ルーマニア人、レバノン人、ロシア人、パキスタン人、イギリス人などなど、こんなに多様な人たちと一つの空間に集まって話したり、遊んだり、勉強したりする機会はめったにありません。自分とすごく意見が合う人がいれば、違う意見を持っていてそれについて語れる人もいる。そういった人たちと出会ってさまざまな考えに触れたからこそ、ディベートでユニークな意見を出すこともできたし、何げない話で盛り上がることもできた。英語力が足りないとか、性格がシャイだからと目の前の機会を逃すのはもったいない。これからも挑戦する気持ちを持ち続け、アイビーリーグ※への進学に向けて、より一層、英語学習に力を入れていきたいです」。

※アメリカの名門私立大学8校の総称。イエール大学はその中の1校。

学習指導要領の改訂に伴い、学校の英語の授業でもスピーキングを取り入れることが多くなってきました。殻を破って外に飛び出しチャレンジすることで、今まで自分では考えもしなかった考え方を持つ人々に出会うことができ、知識・知見が深まり、自分からも独創的な発想を生み出し伝えることができるようになる。Get out of the Comfort Zone. ――柚木君の発した言葉からは、そんなことが学べたような気がします。

柚木君が参加したISSOS主催のサマースクール(残席わずか)を始め、今年の夏休みに参加できるプログラムをアルク留学センターのウェブサイトでご紹介しています。資料請求、お問い合わせも受け付けています。

アルク留学センター
Tel: 03-3556-1325 (月~土 10:00~18:00)
E-mail: jr-study@alc.co.jp


取材・文: アルク留学センター
写真提供: 柚木一心


本記事は、『英語の先生応援マガジン』2019年春号に掲載した「留学をその先の未来へ」からの転載です。

“本気の英語の先生”をアルクが応援する、登録制(会員制)ウェブサイト「英語の先生応援サイト(LTAF: Learning Teachers’ and Advisors’ Forum)」もぜひご覧ください。

関連記事

  1. 三井不動産 社員の英語力、視野を広げた三井不動産のグローバル研修
  2. ESS(English Speaking Society)同好会の活動 友達を案内する気持ちで、男子中高生が外国人観光客に鎌倉をガイド【…
  3. TOEIC(R) LISTENING AND READING TEST 完全攻略800点コース TOEICに特化した教材で本番対策ができ、スコアが680から80…
  4. 外国人観光客が困っていること 外国人観光客は、こんなことに困っています――旅行者フレンドリーな…
  5. 1000時間ヒアリングマラソン 早朝学習で英語リスニング力をアップ!【講座体験レポート】
  6. コイノニア 英語教師 Naoのケニア授業日誌: 第7回「与える」のではなく「…
  7. 交流会では、留学生と小学生が各国に伝わる遊びを楽しんだ 大学に求められる地域貢献――特色を生かした語学教育支援に取り組む…
  8. コイノニア 英語教師 Naoのケニア授業日誌: 第6回 ケニアの食レポ「男は…
PAGE TOP