企業の海外研修プログラム、成功のヒント【第3回: 最大効果を得るために】

企業の海外研修プログラム

グローバル人材育成を加速させるために、社員を海外に派遣して研修を実施する企業が増えています。第3回は導入を検討する方に向け、最大限の成果を得るために必要なことをアルク社員がご紹介します。

これまでの記事>>「第1回:トレンド・基礎知識編」 「第2回:フィリピン留学編」


アルクならではの強固な海外ネットワークと幅広いプログラム

――アルクで海外研修を取り扱うようになって、どのくらい経つでしょうか。

根間 企業の海外研修は約25年、留学全般では31年です。それだけ長い年月を積み重ねて、世界の教育機関との間に築いてきた信頼関係に裏打ちされた強固なネットワークがあります。世界16カ国、語学学校や大学を含む200校以上の学校へ、新入社員研修からエグゼクティブ・エデュケーションに至るまで、幅広く良質な研修をご案内できるのにはそのような理由があります。

ご要望があれば、既存のラインナップ以外の学校も対応しています。近年では企業のグローバル展開に伴い、英語圏以外の欧米圏、中国、シンガポール、マレーシア、フィリピン、タイ、メキシコと、さまざまな地域へのご要望が増えていますので、私たちも日々リサーチが欠かせません。

――海外研修を扱う会社はたくさんありますが、アルクの強みというと何でしょう?

酒井 まず言えるのは、海外研修だけでなく、国内研修(英語、異文化コミュニケーション)オンライン英会話eラーニング、スピーキング力を測るテスト「TSST (Telephone Standard Speaking Test) 」、通信講座書籍など、多様なコンテンツを持っている点です。だからこそ、厳選した海外研修はもちろん、その事前・事後にもこれらを組み合わせることで、個々の企業にとって真に役立つ、総合的なご提案ができるわけです。

日本国内である程度学んでから海外研修に派遣したり、海外研修の前後にTSSTを使った評価を取り入れ、英語のスピーキング力を評価したりといったことも、その一例ですね。企業さまごとのニーズに応じて、プログラムをアレンジできるのは、アルクならではだと思います。

根間 海外研修のサポートを例に挙げると、プログラムの選定や設計の段階から、当社コンサルタントがオフィスに伺い、研修のご担当者さまと共に考えることからスタートします。渡航の手続き、必要なビザのご案内、現地とのやりとりなども私どもが代行します。

いよいよ渡航日が迫ってくるとオリエンテーションを行ない、研修に参加される皆さんに、現地での生活に関するガイダンス、安全面の注意事項や危機管理、その他、出入国に係る注意事項などを含めたご案内をします。研修が始まってからも、研修生の皆さまがそれぞれの目的を達成して無事に帰国されるよう、海外の受け入れ校とも密に連絡を取り合いながらフォローを継続し、企業のご担当者さまと現地との「中継役」を担っております。

そして研修を終えた皆さまには、その後も学習を続けていただき、研修で得た経験やスキルを職場で生かしながら新たな目標へ向かって進んで行かれますよう、アルクの持つコンテンツや、私たちの経験・知見をフルに生かしたさらなるご提案をしていきます。海外研修に送り出して終わりではなく、事前事後を含む一連の流れで、トータルに人材育成をサポートできるのがアルクの強みで、企業のよき伴走者、よきパートナーでありたいという願いは、ずっと変わりません。

企業の海外研修プログラム緑豊かで解放感のある大学キャンパス(アメリカ)

大企業から少数精鋭企業まで、あらゆる企業の研修ニーズに対応

――どの学校へ行くかによっても、研修の充実度は変わってくると思います。たくさんの学校の中から、アルクの提携先にふさわしい学校を選ぶ際、どのような点に留意していますか?

根間 海外研修をマネージする立場から言いますと、やはり「人」だと思うのです。研修を受けるのも人、間に立つ私たちも人、学校を運営するのも人ですから。まずは私たちの価値観や、どういうサービスをお客さまに提供したいのかという考えに、共感してくれる学校とお付き合いをしていきたい。そうした学校とは仕事が進めやすく、最終的に、研修でも良い成果が期待できます。一朝一夕に作れる関係性ではありませんが、時間をかけてしっかりとした信頼関係が築ければ、日本企業のニーズに特化したオリジナルプログラムを、私たちと学校とで共同開発することもできるのです。

――研修を利用される企業の規模や業種に特徴はありますか?

根間 業種はあらゆるジャンルに及びます。メーカー、ホールセラー、リテール、運輸、通信、IT関連、金融、建設……。各分野で日本を代表するような大企業から、少数精鋭の中小企業まで、会社の規模も多岐にわたっています。どの分野でも急速なグローバル化が進んでいて、それに対応する社員の育成に迫られている表れではないでしょうか。研修に参加する方の職種も、営業、製造、マーケティング、人事、技術開発と、今はまったく分野を問いません。

酒井 ビジネススクールのエグゼクティブ・エデュケーションに限っては、大手企業に勤めていることが参加条件に入ってくる場合があるので、大手が中心ですね。

――アルクのサービスに対する、企業からの評価はどうですか?

酒井 人事担当者の方からは、特に周辺サポートの部分で喜んでいただくことが多いです。人選が済んで研修先も決まり、渡航の手配が始まったら、「あとはアルクに任せておけば、ほとんど手がかからない」と。万が一のトラブル時の対応の速さにも、高い評価をいただいています。

また、研修参加者のうちほとんどの方は、私たちがご提案した学校に満足して帰国されます。個人的に今でも深く心に残るのは、ある方が話してくださった「今回の研修は、私にとって人生の転機になりました」という言葉です。研修内容に加えて、現地でのいろいろな体験や出会いをかけがえのない貴重な経験としていただけたことを、とてもうれしく誇らしく思います。

企業の海外研修プログラム

企業のグローバル人材育成を支えるトータルソリューション・パートナー

――よりよい研修を実現するために、お二人が重要だと思うことを教えてください。

酒井 従来は、学校やプログラムの選択肢を、人事のご担当者さまに提示することが多かったのですが、最近は研修に行く方に直接ご提案して、ご本人に学校を選んでいただくことが増えてきたように思います。人事の方が社員の皆さんを集めて研修の主旨を説明した後、「アルクの担当者を呼んだので、よく話を聞いて、自分が行きたい学校を選んでください」と、私たちにバトンをつないでいただくことも多くなりました。

このことは、実は非常に重要な意味を持っています。以前は、「会社から行けと言われて来たが、なぜ自分は今ここにいるのかと思う」といった研修参加者の声も、ないわけではありませんでした。ところが、ご本人に研修先を選んでいただく形にした企業では、そうした不満や不安が、一切なくなったのです。自分が主体的に選んだ学校で研修に臨むことで、モチベーションや意識がまるで変わってくる。その様子を、私もしばしば身近で目にしてきました。

従って私たちのスタンスは、ご担当者さまと相談してご意向を伺いながら、お一人、お一人が、前向きに研修に参加できるためのサポートを心掛けています。

根間 私も同じ考えです。もし可能であれば、人選後に誰をどの学校に送るかを検討するプロセスに、私どもを加えていただいた方が、企業さまにとっても参加者にとってもメリットは大きいと思います。学校やプログラムの内容、現地事情を熟知し、客観的なプロの目を持つ人間が間に入り、一緒に考え、一緒に海外研修を作っていくことで、会社が期待すること、ご本人が期待することとのギャップが埋まるようお手伝いできます。研修は大きな投資ですから、費用対効果を考えても、参加者のマインドセットや、その方に適した学校やプログラムの選択など、スタートの部分はとても大事です。

――グローバル人材育成に関する、トータルソリューション・パートナー。それがアルクの海外研修サービスの神髄ですね。これからも多くの企業にご満足いただける研修を、実現していきましょう。3回にわたり、ありがとうございました。

企業の人事教育ご担当者様向け
海外研修に関するお役立ち資料のご紹介

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今回の記事に関連しまして、資料「アルクの海外研修が選ばれる理由~語学学校編~」「~ビジネススクール(ExecutiveEducation)編~」をご用意いたしました。国別・地域別の比較表なども掲載していますので、ぜひご参考にしていただければ幸いです。

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取材・文: 田中洋子
写真: アルクplus 編集部、留学海外研修部

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