通信講座で着実に英語力UPする方法【第1回 学習計画の上手な立て方】

通信講座で着実に英語力UPする方法

アルクの「ESAC(R)認定 英語学習アドバイザー・マスター資格」を持つ
佐々木富恵(左)と阿部真由美

通信講座を受講して英語力が上がる人は、どんな学習をしているのでしょう。アルクが行ったアンケートから明らかになった傾向、そして着実に英語力アップにつながる学習法を3回にわたりご紹介します。第1回は、結果を出すための学習計画の立て方についてです。

【調査概要】
目的: 英語力が上がった受講生は、具体的にどのような学習意識・学習状況にあったのかを調査
対象: アルクのTOEIC(R)テスト対策講座を申し込んだ方のうち、2018年6月末までに受講期間を終えた方
調査方法: 対象者にメールで協力を依頼。回答はインターネットで実施
調査期間: 2018年7月12日~8月2日
回答数: 169件


確実でムリのない学習計画が英語力アップにつながる

――今回アルクが行なったアンケート調査によると、アルクの通信講座を受講して「英語力がとても上がった」と答えた人のうち、学習計画を立てて学習に臨んだ人は85.7%でした。さらにそのうちの66.7%が、1日または週単位で、細かく学習計画を立てたとしています。そこで本日はまず、学習計画の立て方と、学習を継続するためのアドバイスを、うかがいたいと思います。

佐々木 新しく通信講座を始めるということは、これまでの生活に、タスクが一つ追加されるということです。他のタスクとの兼ね合いを見ながら優先順位を考え、いつ何をやるか、計画を立てて「見える化」することで、物事は進めやすくなります。

阿部 通信講座は3カ月、6カ月などと、受講期間が決まっていますので、修了というゴールに向けて、自分が続けやすい学習計画を立てましょう。コツは、「いつ、どこで、どれだけ勉強する」か、できるだけ具体的に決めること。「平日の夜9時から10時までは、自室にこもってテキスト2ページ分をやる」、などと最初に決めておかないと、忙しい中での学習はなかなか続けられません。

佐々木 各講座のコースガイドには、学習期間やペース配分の目安が示されていますので、それも参考に、自分なりのペースを作るとよいと思います。あまり細かくなり過ぎても息が詰まってしまいますから、ある程度のゆとりも考慮して、計画を立てるようにしましょう。

阿部 アルクの通信講座の多くは、時間的な制約が多い大人の受講者を想定して、週7日のうち4~5日のペースで学習できるように作られています。つまり週4~5日は勉強、残る2日か3日は調整に使えるよう、あらかじめ余裕をもたせた構成になっているわけです。急な用事が入って学習時間がとれない日があっても、あまり神経質にならずにスケジュールを調整してください。コースガイドで案内しているペース配分は、講座を期間内に最後まで終わらせるためのガイドラインと考えて、あとはそれぞれの生活リズムに応じた、無理のない学習量や学習ペースで進めていくとよいと思います。

通信講座で着実に英語力UPする方法

学習計画は定期的に見直して、
必要ならペース配分も修正しよう

――張り切って計画を立てて受講をスタートしても、いろいろな事情で、予定通りに学習が進められないこともあります。そうした場合、学習計画はどう調整すればいいですか?

佐々木 最初に決めた学習計画に固執しすぎると、それが負担になることもありますから、学習計画は定期的に見直しましょう。例えばこれから仕事が忙しくなると分かった時点で、「これまでは週3日、1日3ページのペースで進めていたけれど、今月は1日1ページか2ページにして、代わりにもう1日、土曜の夜を勉強に当てよう」というように、続けやすい形に計画を変えていく柔軟さが必要です。

阿部 最初は皆さん、やる気でいっぱいですから、つい、ぎっちりと詰め込んだ計画を立ててしまいがちです。やってみて負担が大きすぎると感じたら、その計画は早々に見直した方がいいですね。

PDCA (Plan, Do, Check, Action)サイクルは、英語学習にも当てはまります。「自己調整スキル」といって、これには、①学習計画や見通しを立てる段階、②モニターする段階、③振り返って評価・修正する段階、という3段階があるとされています。こういうサイクルが応用できると知っておくと、抵抗なく計画の見直しや修正ができると思います。

佐々木 むしろ最初は、「ちょっと物足りないかな」くらいでスタートし、慣れてきてから、徐々に学習量や学習時間を増やしていってもいいですよね。要は、学習を習慣化することが大切なのです。ほどほどの量をコンスタントに勉強するほうが継続しやすく、学んだことも身に付くでしょう。阿部さんがお話したように、アルクの通信講座は、ペース調整をしながらでも、期間内に修了可能ですから、どんな場合も諦めずに続けることを考えてください。

通信講座で着実に英語力UPする方法

少しずつでも、できない日が続いても、
諦めずに続けることが重要です

――受講者の中には、「途中で続かなくなって、やめてしまった」という、残念なケースもあります。講座を最後まで続けるための、よいヒントはありますか?

阿部 通信講座は特に、途中で学習を中断してしまうと、なかなか戻れなくなりがちです。そこでどうリカバーするかですね。人間の脳というのは面白くて、やりたくないと思っていても、ちょっとテキストに触ってみる、ページを開いてみるだけで、やる気モードにスイッチが入りやすくなるのだそうです。

ですからテキストは、常に目に入る場所に出しておきましょう。何となく手に取って、ページを開いてみただけでも、中断していた学習が再開しやすくなると思いますよ。「10分だけやってみようかな」という気持ちになって、少し先へ踏み出せれば、遅れやブランクを乗り越えて、最後まで続けられるのではないでしょうか。

佐々木 そうですね。勉強をしてもしなくてもいいので、夕食がすんだらテキストだけは開く習慣にしておくなど、ほんの小さな「取っ掛かり」があると、ギブアップのストッパーになってくれる気がします。自分は通信講座を受講して何がしたいと思ったのか、目立つ場所に目標を張り出しておくのも、初心に戻ってやり直すきっかけになるかもしれません。「最近モチベーションが落ちてるな」「もうやめちゃおうかな」などと思ったときに、気持ちを立て直すための仕掛けを、始めにいくつか用意しておくとよいと思います。

――アンケートで「英語力がとても上がった」と答えた人のうち約半数は、終始、計画通りに学習を進めた人たちでした。残る半数も、途中で学習計画を調整しながら、最後までやり遂げたと答えています。つまり「英語力がとても上がった」人は、全員、最後まで受講を続けた人たちでした。やはり継続することで、力が付いていくのですね。

佐々木 通信講座で学ぶ目的は、英語力を伸ばすことです。学んだことは決して無駄にはならないし、学習をやめない限り、成果は徐々にではあっても必ず出てきます。受講者の皆さんには、そのことを忘れずに、頑張っていただきたいですね。

――次回は「英語力がとても上がった」人の90.5%がしたことについて、お話します。お楽しみに。

ESAC(R)認定 英語学習アドバイザーについて
ESAC 英語学習相談アルクが主宰する、英語学習アドバイスの資格。英語力やアドバイス力・経験により4段階で認定。資格取得者は、大学や企業などで幅広く活躍している。
資格取得には「ESAC(R)認定 英語学習アドバイザーコース」での学習が必要。指定課題提出により、「ESAC(R)認定 ジュニア・アドバイザー資格」が得られる。
https://ec.alc.co.jp/book/esac/
https://teacher.alc.co.jp/all/training/ifp/esac/


取材・文: 田中洋子
写真: アルクplus 編集部

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