日本を訪れた旅行者と交流しよう! ――コミュニケーションのはじめの一歩

異文化交流

外国人観光客に日本を紹介したい、おしゃべりしてみたいと思ったことはありませんか?
温泉が好きで城崎に何度も足を運んでいるというアダム・クロスビーさんが、旅行者と楽しく交流するヒントと、英語のお役立ちフレーズを教えてくれました。


外国人旅行客と交流してみよう

ここ数年、海外からの旅行者が飛躍的に増えていますね。日本へ来る人が増えた分、興味も多種多様で、刺身が好きな人もいればポッキーを食べたい人もいるし、伝統的な旅館を好む人もいればカプセルホテルに泊まりたい人もいる。でも共通するのは、日本人と交流したいってこと。だから、そんな誰かの思い出の一部になってみませんか。笑顔があれば大丈夫! 僕が簡単なコツを紹介しましょう。

Step 1 英語力よりも気持ちが大事

英語が上手かどうかは心配無用。旅行者にも英語が母語じゃない人は多いからね。でも英語を話す人は多いので、最初に英語を話すかどうかを聞いてみよう。それと「英語ができなくてすみません」なんて謝る必要はないよ。スムーズに言葉が出ない時は、“My English is a little rusty. (英語がちょっとさび付いてしまった)”など、気持ちを伝える一言を添えるといい。大事なのは失敗を恐れないこと。失敗は学習者が必ず通る道。あなたが懸命に話す姿に、相手は好感を持つはずだよ。
相手が理解しているかを確認するには、“Does that make sense?”がオススメ。

Step 2 思い切って話し掛けよう

お役立ち英語フレーズ
目的地への行き方やおいしいお店探しがスマホでできる時代になって、旅行者が自分で答えを見つけるようになった。それに旅行者は、あなたが英語を話すかわからないし、話し掛けたら迷惑になるかもって尻込みする人もいる。だから、ぜひあなたから話し掛けてほしい。

Hello、Excuse me、After youといったシンプルな声掛けは間違いないし、“How are you?”も定番。“Where are you from?”なら相手の国や故郷について話が広げられるし、日本の感想を質問しても面白い。実際、僕も何度も聞かれたよ。滞在期間を聞くのもいいね。でも“How long in Japan?”はお勧めできない。文法的に問題があるだけじゃなくて、意図が不明瞭で答えにくいんだ。

1. How long is your stay in Japan?
(日本に来てから出国するまでの期間)
2. How long have you been in Japan?
(日本に来てから今日までの滞在期間)
3. How much longer will you be in Japan?
(この先の滞在期間)

1番は旅行者向けだから、僕のイチオシは2番。
だって、外見だけじゃ旅行者か在住者かわからないでしょ。

城崎温泉

Step 3 自分の意見や気持ちを伝えよう

初対面の人との会話は、言語に関係なく大体同じパターンじゃないのかな。例えば、山がきれいに見える場所なら“Nice view! Can I take a photo for you?”“Did you already climb to the top?” とかね。“How did you hear about this place?(どうやってここを知りましたか)”というような、一人ひとり答えが違う質問もいいね。

この時、あなたの意見や感想もぜひ挟んでほしい。お互いの考えを知ることこそ、コミュニケーションの醍醐味。一緒に話した時間や互いについて知ることは、忘れられない思い出になるはず。

そして地元(日本)代表として、ちょっとした説明やアドバイスをすると喜ばれるよ。“This town has changed a lot.”や“The view is the nicest in the autumn.”とかね。簡単な日本語や日本人の考え方、日常生活について教えるのもいい。あとは彼らに日本で素晴らしいと思ったこと、奇妙に感じたことを質問するのをお忘れなく! フレッシュな目で見た彼らの感想に驚くはずだよ。

注意したいのは、相手とかなり親しくなるまで、あまり個人的なことに触れないこと。「鼻が高いですね」といった外見の感想や年齢、独身かどうかを尋ねるのもNG。僕の故郷カナダを含め、こういった質問が失礼になる国は多いので、覚えておいてほしい。各国のマナーを知っておくと、自分が海外に行く時にも役立つしね。

僕たちが知りたいのは、あなた個人の意見。日本人は意見を主張するのを躊躇(ちゅうちょ)するようだけど、欧米人は賛成でも反対でも率直な意見が聞きたいんだ。あなたの考えを聞くことで、僕らはあなたを本当に理解できたと感じる。だから、とても攻撃的な意見でない限り(笑)、遠慮せず話してほしい。

旅行者の旅のスポットライトはあなたに当たっているんですよ。最もクールな存在だから、微笑んで話をして!
そして彼らが日本に来てくれてうれしいって伝えてほしい。そうすれば素晴らしい交流ができるはずだよ。

アダム・クロスビー
Adam Crosby (アダム・クロスビー)
兵庫県に暮らして16年になる英語講師。いまだに旅行者に間違えられるが、温かく接してくれる日本人の心遣いがうれしくて出会いを楽しんでいる。カナダ出身。


写真: 編集部
写真提供: Adam Crosby

関連記事

  1. Coworking/Coloving in Japan & Asia 訪日外国人が利用しやすい「コワーキングスペース」ビジネスを考える…
  2. 1000時間ヒアリングマラソン 早朝学習で英語リスニング力をアップ!【講座体験レポート】
  3. 冨田三穂先生 スピーキング力アップに欠かせない、「英語スピーキング脳」のつくり…
  4. 杉並区 中央線を軸に、街場から盛り上がる杉並区のインバウンド施策
  5. アルク教育総合研究所 平野琢也所長 [英語学習ホントのところ]仕事で使える英語力って?
  6. おもてなしの心得 ビジネスパーソンも知っておきたい、おもてなしの心得<後編: 欠か…
  7. 鹿鳴家英楽 外国人観光客と一緒に英語落語を聞いて、笑おう!
  8. Stephen Perent 英語ビジネススキルを高めるために大切なこと──企業研修トレーナー…
PAGE TOP