外国人観光客に人気の英語坐禅クラスを体験

ZEN English

訪日観光客のリクエストで誕生した、オールイングリッシュの坐禅クラスを編集部員が体験。レポートします。


月に1度、東京都内のホテルで、英語の坐禅クラスが開かれる。2016年4月にスタートした「ZEN class -Let’s listen to the sound of ZEN-」は、年々増加する訪日外国人の増加に伴い、英語で坐禅指導を受けられないかという問い合わせが増えたことから、外国人の方に英語で指導したいという目的で始まったという。

これまで北中南米、アフリカ、アジア、ヨーロッパと、世界各地から参加者が集い、筆者が参加したクラスも、ハワイやポーランドなどからの旅行者、在住17年になるシンガポール人女性、英語で体験してみたいという日本人の総勢10名で進行した。

指導はポーランド出身の法純(ほうじゅん)さんが担当。座蒲(ざふ。坐禅で使用する座布団)に腰を乗せて姿勢を取るところから、足と手の組み方、呼吸の仕方まで、丁寧に説明されるので初めてでも安心して取り組める。足を組むのがつらい人には、いすも用意されている。

法純さんが鐘を3回鳴らし、坐禅スタート。筆者は静かな環境で無になろうと試みたが、数分で眠気に襲われてしまう。目は閉じず開けたまま行うので、空調の音に意識を向けることでまぶたがくっつくのを阻止しようとしたのだが、頭がカクンとすること2回。終了を知らせる鐘が響くまで、とても長く感じた。

ZEN English

全員で室内を静かに歩行する経行(きんひん)を挟んで、2回目の坐禅。今度は、壁に向かって姿勢を取る。

全行程を終えると、隣の部屋に移動してお茶を飲みながらの歓談タイム。参加者から「とても穏やかな気持ちになった」という感想や、「坐禅中、いろいろな考えが浮かんで止まらなかった。何かコツはあるのか」という質問が挙がった。法純さんは「諸行無常」の言葉を用いて、その日その瞬間によって物事や感じ方は全て違うので、受け入れることが大事。五感で感じることが大切だと回答した。

ポーランド人女性の提案で、全員で記念撮影をしてクラスはお開きになったが、連絡先を交換する人、会話に花が咲く人と、終了後もさまざまな交流が見られた。

曹洞宗の日比博英さんによると、参加者の内訳は旅行者が3~4割、在住者が6~7割。一人で参加する人も多いという。「半数は坐禅を初めて体験する人です。今日のクラスのように、参加者同士で仲良くなる場面もよく目にします」。

日本の歴史や伝統といった文化を、身を持って体験したいと望む外国人の声から始まったこのクラスについて、日比さんは日本人の参加も歓迎と話す。旅行や仕事で訪れた海外の友人と一緒に体験してみるのもいいだろう。「Q&Aタイムも設けているので、疑問点を質問していただけます。坐禅はもちろん、たたみの感触、日本文化を体験して、どんなことでも持ち帰ってもらえればと思います」。

ZEN class
-Let’s listen to the sound of ZEN-

ZEN English
日程: 2018年10/18、11/21、12/14、2019年1/16、2/15、3/15
時間: 15:30 受付、16:00~18:00
会場: 東京グランドホテル5階
住所: 東京都港区芝2-5-2
申込: ウェブサイトより事前に申し込む
https://global.sotozen-net.or.jp/eng/temples/foreigner/zen_class.html


取材・文: アルクplus 編集部

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