外国人観光客と一緒に英語落語を聞いて、笑おう!

鹿鳴家英楽
演者の鹿鳴家英楽(かなりやえいらく)さん。大学で英語を教える他、自身の主宰する「キャナリー英語落語教室」では英語落語を教えています。

英語で落語を楽しめる無料イベント「RAKUGO – Japanese Traditional Narrative Art –」が、毎月最終火曜日に行われています。会場は、外国人観光客にも人気の浅草エリアにあるホテル、アゴーラ・プレイス浅草。宿泊客でなくても参加できると聞き、編集部がおじゃましました。

※本イベントは2018年9月で終了しました。10月からは、三遊亭楽⽣(さんゆうていらくしょう)⽒による中国語落語が、毎月第3金曜日17:00~18:00に開催されています。


日本の伝統芸能「落語」が英語で親しめる

2回目の開催となった会場には、ポーランド、イギリス、台湾から参加者が集まりました。全員、落語は初体験。

英楽さんは、落語の歴史や見どころをわかりやすく紹介することから始めました。身振り手振りを交えて、声色を変えながら1人で何役も演じること、女性を演じる時の仕草、扇子やハンカチを小道具に使うこと――。

落語について新たに発見したこともあれば、英語で落語を説明する際の参考にもなります。

落語の「オチ」に大笑い

演目は古典だけでなく、新作も含むさまざまなタイトルの中から、毎回2つが披露されます。

本日の1本目は現代落語、『親の顔』。小学生の息子がテストで悪い点を取り、先生と面談をすることになった親子。父親はどんな考えで回答したのか、息子に問いただします。珍問答が続いて……という展開に、会場からは笑い声が絶えません。

演目が終わると、英楽さんは竹製の南京玉すだれを取り出し、マジックのように技を繰り出します。ロンドンから今朝、日本に着いたばかりだという男性には“ロンドン橋”。全員に向けて国旗。拍手が沸き起こりました。

鹿鳴家英楽
釣り竿(fishing rod)を披露する英楽さん

外国人観光客にも落語初心者にも、わかりやすい演目

続いての演目は『死神』。グリム童話がベースになっているそうで、どんなストーリーが展開されるのか興味をそそられます。英語落語では、初めて落語を聞く人にもわかりやすい演目を選んでいるそうです。最後にオチがあるのが落語ですが、本作も「おっ」と声が出てしまう結末で、あちこちから笑い声が聞こえてきました。

英語学習者の参加も大歓迎

和やかな雰囲気で落語が楽しめる40分。英語初級レベルの人も、英楽さんの豊かな表情とボディランゲージを助けに落語が楽しめるはず。アゴーラ・プレイス浅草の支配人、上遠野千人さんは、英語学習に励む人にも気楽な気持ちで参加してほしいと言います。「英語落語はリスニングの素材にぴったりだと思います。ホテルの2階で毎月最終火曜日に行っていますので、ぜひお越しください」。

英語落語のもうひとつの楽しみ方

演者の英楽さんは、年に2回ほど海外で落語を披露する機会があるそうです。「外国人のお客さんには、おまんじゅうをハンバーガーにしたり、お茶をコーラに置き換えたりして、その土地の人にとって身近な物を入れます。土地名を変えることもありますね」。この日も、土地名を会場のアゴーラ・プレイス浅草に変えた箇所がありました。そんな“仕掛け”があるかに注目しながら、演目をじっくり聞くのもお勧めです。

世界中から集まった観光客と一緒に英語で落語を聞いて、思い切り笑ってみませんか?


RAKUGO – Japanese Traditional Narrative Art –
日時: 毎月最終火曜日13:00~13:40
※2018年10月より、中国語落語を毎月第3金曜日17:00~18:00に開催
会場: アゴーラ・プレイス浅草
住所: 東京都台東区寿2-2-9
http://www.agoraplace-asakusa.com/


写真提供:アゴーラ・プレイス浅草
文:アルクplus 編集部

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